私達昭和36年卒の電子工業科のメンバーは53名、先生は酒をこよなく愛す山岳部顧問の今浜利光さんでした。
私達クラスには平岡政通さんという面倒見の良い方のおかげで年2~3回、クラス会を開いてきました。8月9日、猛暑も何のそのと、JR静岡駅近くの会場に元気な仲間9名が顔を揃えました。
会の冒頭、物故者を改めて確認したら、その数の多さにしんみりしてしまいました。私達が世の中に出た年は、日本の高度成長が本格的になりはじめた頃で、池田勇人首相が国民所得倍増計画を発表した頃で、後に企業戦士と言われて昼夜を分かたず仕事に邁進、GDP世界第2位になり、「東洋の奇跡」と言われる成果にそれぞれの立場で貢献していたのです。
今、日本社会は長寿国となり、仕事からも開放され人生を楽しむことのできる年齢になってきているが、早く亡くなられた方々が多いのは高度成長時代の頑張りが遠因になっているのかと考えてしまいました。
会が始まると毎回最初は体の話題。続いて趣味の世界で人生を謳歌する羨ましい御仁や身近な話で美酒を片手に盛り上がりました。
その後、場所を変えて、30~40年前の歌をカラオケで歌って、再会を誓って別れました。だけど友に会えるのは本当に楽しいものです。
同級生に自彊術の先生をしている女性がいます。自彊術は戦前に創案され、最近で言う健康寿命に役立つと言われます。機会をみて自彊術について語ってもらう事を考えています。
(山下齊一郎)
(写真)変わらぬ絆で結ばれる電子工業1期の仲間